これから開業を考えている若い先生方へ
近年歯科業界では、医院数の増加に伴い、熾烈な競争が繰り広げられているのは、既にご存知の通りのことと思われます。確かに友人や知人の話を聞いても、廃院や売却、撤退などの事例が実際に現実のこととして起きているようです。
一昔前ではとても考えられなかったことではありますが、“競争が激しいから~”、“景気が悪いから~“と、ネガティブな言い訳を探していてもキリがなく、仕方の無い話です。また、もしかしたら中には「親が望んだから歯科医師になっただけで、本当は歯科医師にはなりたくなかった。」と言う人もいるかもしれません。
私も歯科医師としては、3代目にあたります。祖父は品川区歯科医師会の会長、そして父は日本顎咬合学会の創立会長を務めていました。鶴見大学卒業後、米国に留学し、1年ですぐ呼び戻されて、クリニックの運営からアカデミーの補佐を任され、この14年間本当に様々な経験をしてきました。親の七光と揶揄する声も多く、またその一方で多くの方からご協力、ご支援をいただいたのも事実です。しかしながら、最後は結局人間一人だと思っています。自分で何とかするしかないのです。
この先、皆さんの前途にはそれこそ幾多の試練が待ち受けていることでしょう。
そんな中にあっても弱音を吐かず、努力し、勇気を持って困難に立ち向かって行く力強さを身に付けなければなりません。
そういう私自身もまだまだ若造です。これからもさらに精進して行かなければなりません。
マーケティングや財務関連の知識も必要ですが、やはりコアになるのは技術であるのは確かなところでしょう。
高い志を持った方のチャレンジをお待ちしております。
平成25年2月10日
国際デンタルアカデミー所長 保母 浩児